耕三寺博物館

しまなみ海道の途中・生口島に荒川好みの珍寺・耕三寺があると友人からきき、四国ツーリングの帰りに寄ることにした。

↑入り口の門から、こんなに派手派手である。中国趣味入ってる。

内部は、京都紫震殿、大和室生寺の五重塔、大阪四天王寺の金堂、日光東照宮の陽明門等をパクった建築だらけである。ただし、カラーリング、細部の装飾は住職のオリジナルな発想により、派手に作られているので、非常にけばけばしい印象を受ける。

パクリ建築の一例。

陽明門をパクった孝養門。

パクリと言っても、当時、わざわざ、文部省から、陽明門の設計図を許可をとって取り寄せたという本格派である。

この装飾、もしかしたら、本家よりも、お金がかかっているのかもしれない(笑)

とにかく、すごすぎ。

軒下の「想像上の象」がある所には、黄金の獅子。

本物の写真と見比べてみると、楽しそう。

どうしてこんな派手な寺ができたのか。

大阪で特殊鋼管の仕事をしていた初代住職が、母の死をきっかけに僧籍に入り、昭和11年にこの地にお母さんのお墓を建てるつもりで、耕三寺を作ってしまったらしい。

なんでそこまで極端なことをしなければならないのか?それがここがB級スポットたる所以である。

ここはパクリ寺院建築だけでなく、霊界巡りの千仏洞もあった。

伊豆極楽苑と同じく、「往生要集」が元ネタらしいが、残念なことに、ここでジオラマとして丁寧に作りこんであるのは、閻魔様ぐらいで、後は、八大地獄も、天界も全てイラスト。千体の石仏は力作だが、肝心の地獄極楽展示がこれではねぇ。。荒川的には残念だった。まぁ、外が35度オーバーだったので、涼しくて快適だったのは認めるが。

洞窟を出たところには、法隆寺夢殿のご本尊をパクった、救世観音像(15m)が立っている。

これも派手派出でよろしい。

さて、昨年の10月8日に、丘の上に「未来心の丘 巍々園(ぎぎえん)」という施設ができた。下から見ると、白い石を組み合わせた、洋風の世界である。

エレベーターまでついているので、これは行かなきゃ、と思い、体にムチ打って(暑い暑い暑い)一番上まで登ってきた。

杭谷一東という作家がイタリア産の大理石を使って作った「大規模環境造形作品」らしいが、養老天命反転地を連想させるものがありますな(笑)。ここから下に降りられるな、と思って行ったら、そっちは断崖だったりするんだもの。

暑い時期に行くもんじゃない!ということも共通している。この一角、自販機が一台も無いのだ。喉が乾いたら、併設の喫茶店に入って下さいということだと思うが、そんな暇があったら、皆、さっさと下に降りるって。降りながらペットボトルの飲み物を飲みたいんだよね、皆。

「巍々園(ぎぎえん)」の続編として、第二期 野外円形劇場「テアトロ・メテオーラ(流星座)」が建設予定らしい。それにしても、洋風の施設って、カラフルな寺院建築とミスマッチに感じるの、私だけか?(笑)

順路の途中に「書院 潮聲閣」という建物があった。昭和2年、住職のお母さんが存命中に建てられた、お母さんの部屋らしいが、300円で別料金なのでパス。

地下通路の向こう側にある新宝物館に入った。こっちは、特に二階が冷房がガンガンきいていて、別天地のような有り様。椅子もあったので、たっぷり休憩してから退去した。(銅鐸、仏像、法具等、値打ち物らしき物件が大量に飾られているが、私には猫に小判。すみませ〜ん)

●耕三寺博物館
広島県豊田郡瀬戸田町553-2、生口島。インター出口等に表示あり、08452-7-0800
9時〜16時(夏は17時まで??)、1000円
潮聲閣書院は別料金 300円