木更津の戦争遺跡(1)

【太田山(地下壕と高射砲陣地)】

太田山には現在、山頂に木更津市郷土博物館金のすずと、きみさらずタワーが建っており、市民いこいの公園となっている。

木更津の廃線巡りで会った方から、太田山に高射砲陣地があったと教わった。

山の登り口付近に横穴が二つある(地図)。

コンクリで固められた立派なつくりで、入り口にフェンスがあって入れない。

片方は奥が真っ暗で見づらかったが、深さ10mくらいで行きどまっているように見えた。
もう片方はL字に曲がっていた。
山頂(地図)にはきみさらづタワーと、
木更津市立・金のすず博物館がある。

日曜日なのに、この博物館はがらがら。私以外の客は数えるほどしかいなかった。以前、この建物は上総博物館という、職人の世界に力を入れた郷土資料館だった。数年前?、博物館のリストラなのか、ここより少し下にある金鈴塚遺物保存館が閉鎖され、上総博物館は考古学メインの博物館に変更され、名前も変わってしまった。

木更津の戦争に関する資料、何かあるでしょ?ということで入館したのだが、陸自基地内の掩体壕の画像程度しか展示されていなかった。木更津市にとって、太平洋戦争や旧日本軍関連のネタは黒歴史なのか?

ところが受付で意外なことが判明。受付の方の話では、市でも戦時中の太田山の状況について、ほとんど把握していないので、展示できないのだ、とのこと。あと20年早く調査を開始していれば、戦友会も活動中だったし、生存者の数も多かったので、いろいろデータが出てきたんですけどね・・・。最近では、「来年また来ますよ」と言ってくれた方が翌年来ず、身内の人から「父は亡くなりました」という話を聞いた、なんてこともあったらしい。

受付の方がお持ちだった情報は、

○私が撮影した、山の登り口脇にあるトンネルは軍が掘ったもの。用途は不明。
○山の麓を通る道路沿い(八宝苑に行く途中)にも壕があった。

○博物館の隣の山頂広場に二カ所、高射砲が備え付けられていた(一カ所は忠霊塔のへん、もう片方は橘神社のあたりらしい)。
○金鈴塚遺物保存館(閉鎖)のある場所に昔は兵舎があった。

 ↑この二点の情報を提供してくださった郷土博物館のお客さんは、高射砲陣地(陸軍管轄)に勤務していたことはなく、海軍航空隊の方にお勤めされていた方だそう。だからこれ以上の情報はご存じなかったのでは?とのこと。

この程度だった。ホントに情報が少ないのね・・・。

山頂の高射砲が備え付けられていた場所。左;忠霊塔 右;橘神社

兵舎跡に建てられている金鈴塚遺物保存館。
軍関係のものかどうかはっきりしないのだが、ホテルロイヤルヒルズ八宝苑から山頂直下に至る道の途中に、気になる廃井戸があった。

→続きはここをクリック